PostgreSQLのインストール(Liunx版)
Linux版のPostgreSQLのインストールは、以下の手順で行います。
- 1. PostgreSQLのアーカイブをダウンロードする
- NPO法人 日本PostgreSQLユーザ会のホームページから最新のソースのアーカイブ(圧縮ファイル)がダウンロードできます。
- 2. アーカイブを解凍する
- ダウンロードしたアーカイブを解凍します。
- $ tar zxvf postgresql-(バージョン番号).tar.gz
- ※インストールを開始するまでは、一般ユーザーで作業を行ってください。
- 3. configureを実行する
- 解凍したフォルダ内に移動してconfigureを実行します。
- $ cd postgresql-(バージョン番号)
$ ./configure - ※パッケージエラーなどが出た場合は、必要なパッケージをインストールしてから再度実行してください。
- 4. ビルドする
- 「gmake」を利用してビルドします。
- $ gmake
- 5. インストールする
- スーパーユーザーになってインストールを行います。
- $ su
$ gmake install
- 6. 環境設定を行う
- インストール後、PostgreSQLを動作するユーザーや必要なライブラリの設定を行います。
- $ /usr/sbin/useradd -d /usr/local/pgsql postgres
$ chown postgres:postgres /usr/local/pgsql
$ cp contrib/start-scripts/linux /etc/rc.d/init.d/postgresql
$ chmod +x /etc/rc.d/init.d/postgresql
$ cp /usr/local/pgsql/lib/*.so* /usr/lib/
- 7. データベースを初期化する
- 6で作成したユーザーになり、PostgreSQLの初期化を行います。
- 初期化の前にユーザーpostgresの環境設定を行います。
- $ su - postgres
$ vi ~/.bash_profile
以下の設定を行い、ファイルを保存します。
export PATH=$PATH:/usr/local/pgsql/bin
export POSTGRES_HOME=/usr/local/pgsql
export PGLIB=$POSTGRES_HOME/lib
export LD_LIBRARY_PATH="$LD_LIBRARY_PATH":"$PGLIB"
export MANPATH="$MANPATH":$POSTGRES_HOME/man
export PGDATA=/usr/local/pgsql/data
ここまで
$ source ~/.bash_profile - データベースの初期化を行います。
- $ /usr/local/pgsql/bin/initdb -E UTF-8 --no-locale -D /usr/local/pgsql/data
- 8. 起動する
- スーパーユーザーになりPostgreSQLを起動します。
- $ su -
$ /etc/rc.d/init.d/postgresql start
$ chkconfig postgresql on
- 9. 設定の確認
- 製品が正常に動作するようにインストールされたPostgreSQLの設定を確認します。
- 上記のインストールでは、以下の場所に設定ファイル(pg_hba.conf)があります。
- /usr/local/pgsql/data
- パッケージを用いたインストールでは、以下の場所に設定ファイル(pg_hba.conf)があります。
- /var/lib/pgsql/data/
- pg_hba.confファイルをエディタで開いて以下の設定になっているかどうかを確認してください。
-
# IPv4 local connections:
host all all 127.0.0.1/32 md5 - この設定は、PostgreSQLにアクセスするためにはクライアントに対して認証時にMD5暗号化パスワードを要求することを意味しています。
- ※上記のインストールの場合、「trust」になっていますがこの状態では「無条件に許可する」ことを意味するので大変危険です。「IPv6」の行も含めて修正してください。
- $ vi /usr/local/pgsql/data/pg_hba.conf
修正した場合のみ再起動をします
$ /etc/rc.d/init.d/postgresql restart
- 以上でPostgreSQLのインストールと設定は完了です。